2011年4月13日水曜日

ぎゅーっと抱きしめてあげてください。

東日本大震災で被災された方に
心からお見舞いを申し上げます。
美しい東日本が、一日も早く復興されますよう
お祈りし続けています。

3月11日に東日本を襲った、
史上まれな大地震と津波は
大きな被害をもたらし、
たくさんの愛する人を失い、家を流され、
避難生活を余儀なくされている方が
16万人以上にも上っています。

わたしたちは、自然も山も岩も川も
動物も植物も、そして人間同士も、
大いなる完全な調和のとれたシステムの中で、
営まれています。
誰一人として、
一人ぼっちで生きている人はいません。

無意識のレベルでわたしたちは、
いつも情報やエネルギーの交換を行い、
遠く離れた場所での感情のエネルギーも
受け止めているのです。

この、とても微細なレベルの情報は
意識のレベルまでイメージや言葉として
語られることもあれば、
言葉になる前の段階で
わたしたち自身の肉体や感情レベルに
影響を与えることもあります。

震災により被災地の方と同じように、
うつ症状を訴える方が、増えています。

寝つきが悪い、
眠れない、
夜中に何度も目が覚める、
イライラする、
気持ちが沈む、
すぐに涙が出る、
食欲がない、
落ち込んで何もできない、
家族とよくケンカする・・。

テレビに何度も映し出される映像が
知らない間に私たちのハートを傷つけています。

被災地から遠く離れた場所に住む大人でさえ、
この未曾有の大震災の前で、
被災地の方を思い、同じ気持ちで涙を流し、
傷つき、ふるえ、不安を感じ、
無力感を感じています。

大人のように、自分の力で環境をコントロール
できない子どもたちは
なおさら、ショックと心的外傷を負っているといわれます。

大人も子どもたちへも一刻も早く、
心のケアが求められています。

お父さん、お母さん、
どうか、お子さんをぎゅーと抱きしめて
あげてください。

お子さんは震災について特に何も言わなくても、
いつもと変わらない様子でも、
語る言葉が見つからないのかもしれません。
あまりの衝撃に、感情を整理できていないのかも
しれません。

津波の映像を写したテレビを
できるだけ子どもたちに見せないでください。

震災と同じように語ってはいけない
ことかもしれませんが、
まだ、わたしの息子が4歳くらいだったとき
ウルトラマンのテレビを見て、
とても驚き、ショックを受け、
しばらく情緒が不安定になりました。
ほとんどテレビを見せていなかった息子にとって、
ウルトラマンと怪獣が戦って
街が壊れていくことに、
どうしても耐えられなかったようです。

大人にとっても、衝撃的な映像は
ハートのエネルギーを奪っていきますが、
子どもたちにはさらに大きな衝撃となって
伝わります。

2009年にマイアミ医科大学の小児科附属施設である
タッチの科学的な研究を行う機関、
「タッチリサーチ研究所」のティファニー・フィールズ博士は
1995年にマイアミを襲った
ハリケーン・アンドリューズによって
心に傷を負った子どもたちに
タッチケアを行いました。

研究前、
ほとんどの子どもたちがPTSD症状を示していました。
博士は子どもたちを二つのグループに分け、
週に2回のタッチケアを受けたグループと
リラックス効果があるビデオを同じ時間見ていたグループを
比較したのです。

研究の結果では、
タッチケアを受けたグループは
PTSDの症状とうつ症状が減少し、
ビデオグループでは効果がありませんでした。

子どもたちが描いた絵も、
タッチケアを受ける前と後では
大きく変化していました。

マッサージを受ける前は、
小さな暗い色で自分を描いていたある少女は
タッチケア最終日には、
色とりどりの風船や友人が集まって
誕生パーティを開いている絵を描いたそうです!

被災地の方のPTSD予防のこころのケアのために
ガイドブックを作成する、
NPO法人(申請中)のタッチケア支援センターの依頼で、
今、ベビーへのタッチケアの原稿を
書いているのですが、
この冊子が被災地の多くの方に届き、
タッチケアを通して大人も子どももみんなで、
お互いを助け、支え、触れ合うことができることを
願っています。


お母さん、
心をこめて、
優しさをこめて
お子さんに触れてあげてください。

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